- 2010年12月28日 17:05
- 保護犬あれこれ
前の記事で、ツイッターで知り合えたsippo様よりご支援を頂いた・・・
と書きましたが、この頂いたご支援金にまつわる良いお話を伺ったので
皆様にもご紹介♪
以下、sippo様がツイッターに書き込まれた内容を転記させていただいてます。
今から１５年ほど前の話です。当時まだ独身で実家住まいだった私。
７月のある日曜日、どしゃ降りの雨の中を友だちの家に向けて車で出発！
そして自宅を出てすぐの事。
自宅前は片側３車線の道路...大きな雷が何度も鳴り、もの凄いどしゃ降りでした。
中央分離帯の切れた所を右折しようとしてると、反対車線の所で車が数台並んで立ち往生。
車のクラクションがしつこく鳴り響いてました。
どうしたんだ？と目を凝らすと、車線の真ん中にうずくまる茶色い物体。
よく見ると小さいワンコでした。ええ？死ぬじゃん！と、とりあえず車線を横切り端に車を停めてびしょぬれのワンコを抱き上げ、
膝に載せたまま車で自宅へ逆戻り。
自宅にいた母に任せてとりあえずお風呂に入れてもらった。
そして、翌日から飼い主さん探しが始まりました。
獣医さんに診せるとかなり老犬。飼い主さんはどこ？母がワンコを抱っこして近隣を訪ねまわってくれてる間に、私はチラシを作って近隣の店舗に貼らせてもらいに廻り、
新聞のコラムへの投書や問いあわせをしましたが音沙汰なし。
日はどんどん過ぎていきます。もう無理か...どうする？ウチで飼う？という話が出始めた頃
飼い主さん発見！保護から２週間...飼い主さんは老夫婦。足が悪くてほとんど外出する事もなく、張り紙を見る機会もなかったようです。
我が子のように可愛がっていたコが雷が鳴ったパニックで飛び出して行ってしまい、見失ってしまったようです。
それから日々、泣き暮らしていたそう。もう生きてるハズがない。。と思っていたようそれを、たまたま新聞のコラムを読んだ近所のヒトが「もしかして！」と教えてくれたのが縁でした。
足の悪いおじいちゃん。もう何年も歩いて外出などした事がなかったらしいのに、
杖をつきながら歩いてわが家（実家）まで。そして、涙・涙・涙...のご対面。老夫婦、号泣でした。。。実はその時に、迎えに来られたおじいちゃんが「お礼」だと、のし袋に入ったお金を無理矢理置いて行かれていました。
こちらは、そんなものを貰うつもりは全くなかったしだいぶお断りしたのですが、おじいちゃん「どうしても」と懇願されて...。
そのお金は私が貰ったのですが実はまだ通帳の中遣ってはいけないような気がして遣っていませんでした。
そしてあれから１５年以上が過ぎ、今年ついったに出会い、ワンニャンの保護活動をされてる方の現実を知る事が出来ました。
だから、きっとこれも縁なのだと思い、その時のお金を保護活動に使ってもらうことにしました。
近々、お渡しします自分の住む県にも個人レベルで保護活動されてる方がいらっしゃいます。
直接的なお手伝いは申し訳ないけれどする事が出来ませんが、ひとつだけでも、自分に出来ることから始めようと思っています。
あのお金は私の物じゃなく、あの時保護した、ヨーキーの老犬「だんきち君」の物です。だから、１５年の時は過ぎたけど自分と同じように不安で悲しい思いをしてる保護ちゃん達のために使われれば、
（たぶんもう寿命を全うしたハズの）だんきち君も喜ぶんじゃないかと思ってます。
そうして欲しいハズ！！老犬だから、もういらないと言われるコもいれば、だんきち君のようなコもいるだんきち君のように老犬でも「生きててよかった」と涙を流して抱きしめてもらえるコもいるんです。。。
悲しい思いをする保護ちゃん達がどうか、どうか。。。と願いつつ...
15年越しのだんきち君とおじいさんと、sippoさまの想いを、
無駄にしないよう、今、必要としてる繁殖場の仔たちのために
大切に大切に使わせていただきたいと思います。
連日のように繁殖場へ通っているお友達ボラさんに
今回頂いたご支援は全額渡すつもりです。
sippo様のお気持ちと一緒に・・・・。
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